Flextight Precision II 運用の手引き

学生時代に大学で愛用していたフレックスタイトがどうしても自宅でも使用したくなり、ヤフオクで手に入れました。

Flextightはさまざまなバージョンとグレードがあります。
本当は3桁機(848とか949など)のFireWire接続機が欲しかったのですが、手が届かない金額で断念。

理想は3桁機。FireWire接続だし、サポートもまだしてくれる。だからまだまだ高価で手が届かない!

ということで、Precision IIを購入。貴重なフイルムホルダーが4枚セットでした。
あいにく電源アダプターが付属していなく、動作確認できていないということで、そこそこお手頃でした。
肝心のアダプターは知り合いの方にお願いして入手。アダプター単体が結構高価でびっくり!

Presicion II。かなり古い製品だけど、比較的タマ数は多い。壊れていてもサポートしてくれないので手に入れるのは賭けです。

我が家のコンピュータは初代MacPro。Presicion IIはSCSI接続なのでまずここから解決しましょう。
ラトックシステムのFireREXを使います。僕はヤフオクで新品が安く出ていたので手に入れました。
FireREXはSCSIをFireWireに変換するアダプタです。これで接続はOK。

現在もオンラインショップから新品で購入が可能のようです。聞いた情報によるとUSB2.0タイプの変換アダプタでも作動するらしい。試してないのでわかりませんが。

今度はFireREXの設定。挿せばそのまま使えると思いきや、そうは問屋が卸さない。FireREXのファームウェアのダウングレード作業が必要とのこと。インストールしてダウングレードすればOKです。

Precision IIはファームウェアバージョン1.23でFlexColorは4.0使用と書いてあるのでそれに従います。
FireREXのユーティリティ設定画面です。ダウングレード済。上記の状態になっていれば使えると思います。
Firmware dataの選択の部分で古いファームウェアを読み込んで更新をすればOKです。(古いファームウェアはドライバに付属している。)

僕のMacProはMac OS 10.6です。ここ重要です。
Precision IIは非常に古いスキャナーですので、実際にスキャンに使用するFlexColorというソフトもそれに合わせて古いバージョンのものを使用しなくてはなりません。
ここでは4.0.4というバージョンを使用します。

ハッセルブラッドのダウンロードページからFlexColor 4.0.4はダウンロードできます。

これで、使用できるようになるはずです。SCSIのハードウェアは立ち上げ方にお作法があります。

・FlextightとMacは接続せずにMacを立ち上げる
・Macが起動したら、FireREXを介してFlextightを接続の後、Flextightの電源を入れる
・FlexColorを立ち上げる

たいていはこのやり方で起動します。ダメな場合はFireREXの電源抜き差しで解決します。

また、このFireREXがクセモノで、接続したままだとMac OSが起動しません。FireREXの電源を抜いてから起動させてください。

古いFlextightでもフラットベットスキャナとは雲泥の差です。粒子まできっちりスキャンしてくれるので、非常に精細で高品質なスキャンが可能になります。

Flextight Precision II 運用の手引き」への2件のフィードバック

  1. 10年ほど前に輸入元で点検整備してもらいました。当時反射原稿をスキャンした時には問題なかったと記憶していますが この度スキャンしたところプレビュウの画像は全面きれいに表示されましたが、本スキャンされた画像は左側半分濃度がだんだん薄くなっています。透過光スキャンでは4×5~35m/m まで問題なく稼働しています。以前 整備前 こういう状態を指摘して整備してもらいました。どうすればいいのか教えていただけますか。よろしくお願いいたします。

  2. 我が家では透過原稿のみのスキャンで、反射原稿をスキャンしたことがないのですが、
    分かる範囲でお答えします。

    1.ライトチューブ(光源蛍光灯)の問題
    透過と反射は確か別のライトチューブだと思うので、上側のチューブに問題があるのかもしれません。
    磁石などで本体サイドカバーを外してチューブのソケットにアクセスできたと思います。
    外して片側に焼けなどないか確認してはいかがでしょうか。
    プレシジョンは普通の蛍光灯型なので、左右逆にしたり、回転の位置をズラして再セットして症状が出るか確認しても良いかと思います。(交換品があれば入れ替える)

    2.漏光や内面反射の問題
    片側だけグラデ状に濃度が薄くなる(明るくなる)ということで、
    原稿を入れるスリットなどから光が入ったり、内部で余計な反射があるのかもしれません。
    スキャン中は部屋の明かりを消して、内部反射が気になるようだったら光路の途中の
    内部に無反射植毛紙など貼ってみても良いかも知れません。

    プレシジョンはスキャン時間が長いので、プレビュー時は問題なくとも、本スキャンでエラーが出る現象は結構有った気がします。
    アナログ的な機器調整で多少改善するかも知れないので、ダメ元で内部を開けて様子を見ても良いと思います。

    古いですがいいスキャナーですので長く使いたいですね!
    少しでもお役に立てれば幸いです。

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